NPO法人 関西障害者国際交流協会は、世界各国および日本国内における障害者団体や障害者に対する、文化、芸術、体育、教育等分野での友好交流事業を行い、地域を越えた社会参加と自立活動を促進するとともに、障害者をはじめ、広く市民に対する福祉事業を行うことによって、社会福祉の向上に寄与することを目的とします。
1990年5月に「尼崎日中障害者友好の会」を設立。1991年にかけて「中国上海市障害者友好交流団」「北京市障害者友好訪日団」の招待と、日本からは「尼崎市障害者友好訪中団」が北京と上海へ訪問し、日中障害者友好関係の基礎を作りました。
1992年5月には北京で、「日本・中国障害者演芸交流会」を開催。2千人の障害者や市民の前で歌や踊りを披露し、1992年10月北京市障害者芸術団が日本各地で公演。1993年5月上海で「中日障害者手工芸作品展示会」開催。1994年4月神戸で「日中障害者作品展覧会」を開催するなど、日中両国障害者が文化芸術の交流を行いました。
1995年4月には、阪神大震災で被災した障害者のために、中国で有名な口足画家など4人が来日、チャリティー「書画即売会」を開催。収益金は神戸と尼崎の障害者団体へ寄付しました。その後も「日本障害者友好訪中団」が北京市へ訪問、「香港青年障害者訪日団」が来日するなど交流活動を行いましたが、2002年12月、中国だけでなく、地域を越えた障害者国際友好交流の場を作る為、「関西障害者国際交流協会」を設立し、2003年5月、NPO法人が認証されました。
「北京市朝陽区障害者友好訪日団」の招待や「中国障害者連合会」等への訪問を行う一方で、2005年2月、重度障害者が地域で食を通じての異国文化を体験するという「アジア家庭料理試食会」を開催、2005年3月、「スマトラ沖地震で被災した障害者支援バザー」を開催するなどの事業にも着手しました。
2006年3月、中国の障害者画家を招き、尼崎市で「わたしの夢〜中国障害者書画家劉京生・羅麗艶作品展」、大阪市長居障害者スポーツセンターで、口足芸術家安達厳さん(8月に病故)、森田真千子さんと日中障害者画家合同展を開催しました。
2007年10月には北京で、北京市障害者連合会と関西国際交流協会主催、「故安達巌氏・劉京生氏 合同展示会」の開催と北京の障害者団体への訪問と友好交流を行うなどの活動をしました。
他方で、2007年4月、日本人そして在日外国人障害者を含めた多文化共生小規模作業所、ハオ作業所を開所し、2008年4月にはハオ地域活動支援センターへ移行、2011年7月には就労継続支援B型ハオ作業所と移行し、2012年11月には居宅介護・移動支援等の障害者福祉サービスを行うハオ介護サービスを設立しました。中国人とベトナム人を含む利用者とスタッフが、職能訓練、機能と生活訓練、社会適応と社会参加訓練を行っています。
障害者でも何か出来る。障害者だからこそ世界中の人々と友好交流を持つことができる。障害者の「完全参加と平等そして自立」を実現する為に、芸術・文化・体育等の交流活動を通じて、国境を越えたネットワークを創るように頑張ります。
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